第9章 8・3抗争
「リッカ君!!ドラケンを探してくれ!」
『わかってる!!(今度こそ守らないと....二度とあんな思いはしたくないんだ。)』
自身の手の中で消えていく命の熱
もう二度とあの感覚を味わいたくない。
エマの....マイキーの....誰かの涙をもう二度と見たくないんだ。
『ドラケン〜!!ドラケン!どこ!?』
「ドラケン君!ドラケン君!!」
目の前に広がる阿鼻叫喚の地獄絵図の中必死にドラケンを探す。
「特攻隊隊長のリッカだ!!殺れ!!」
「死ね!リッカ!!」
「特攻隊長の首だ!!やっちまえ!!」
『くっ!タケミチ!ココは私が引き受ける!』
「でも!」
『コイツら倒したらすぐ行くから、それまでドラケンを頼む!』
「わかった!」
走り出したタケミチを見送るとリツカは目の前の敵に鋭い視線を向けた。
『オマエら邪魔すんな!通せ、バカども!!お前たちに構ってる暇なんてないんだよ!』
ドッ!!ゴッ!!グシャ!!
リツカは殴りかかってきた大勢の敵に回し蹴りや拳をお見舞すると、立ち向かってきた相手を次々とノシていく。
私 /俺 はこの抗争でドラケンを守らなきゃいけない。
『ドラケン!お願い!返事をして!どこ?!』
「ドラケン君!返事してください!」
もう二度と見たくないんだ!
アッ君の死を!
ドラケンの死を!
ヒナの死を!
杏花の死を!
『(もう二度と見たくない!もう誰も失いたくない!!)』
今度こそ、腐りきったバッドエンドに抗ってみせる!!