第9章 8・3抗争
「あ、総長。最後に一つだけいいですか?」
「いーよ。何?」
「隊長と付き合ってるんっすか??」
『ちょ!海寿!!』
「は?何でそんなこと聞くの?」
「隊長教えてくれないんですよ!」
『海國まで!』
「.....」
問いかけられたマイキーはゴクン。とたい焼きを飲み込むとにっこりと笑った。
「ナイショ♡」
そう言って笑ったマイキーはリツカと手を繋ぐと、まるで見せつけるように胸元まで持っていく。
その手には、ペアリングが光り輝いていて、察した2人がニヤニヤと笑う。
「そうでしたか!申し訳ありません。せっかくのお二人の時間を邪魔してしまいましたね!」
「では、御二方。俺たちはこれで失礼しますッス。お祭りを楽しんでくださいッス!」
「早く行こ。リア。」
『うん。後で覚えとけよ!海國、海寿!』
「脈アリっすね!隊長!」
「良かったです。」
「「隊長ファイトです!!」」
と言いながら2人はさらに口元をニヤつかせ、リツカ達を見送った。
「海寿....」
「なんだよ。兄貴」
「姉ちゃんが言ってたことわかったわ。」
「うん。俺もわかった気がする。多分あれが────」
──────「「"尊い"だな。」」