第2章 目を覚ましたら過去だった....
「「「?」」」
いきなり泣き出して『ごめんなさい』と口にするリツカに3人は顔を見合わせると首を傾げる。
「何言ってかわかんねぇけど、もう泣くな。お前に泣かれるとマイキーの機嫌が悪くなる。」
「ねぇリア、あいつらに何かされたの?」
「よぉし、ぶっ殺す!!!」
「やめろ場地。もう、全員のびてるぞ〜」
「おら!テメェら!起きて並べ!!」
「ストップ!ストップっす!場地さん!それ以上やったらそいつら死にます!」
何故か暴れだした場地をドラケンと千冬が止め、マイキーは未だにポロポロと涙を流すリツカを見つめた。
「何かわかんねぇけど、泣くとかお前らしくねぇじゃん。早く泣きやめよ。」
────グイッ
マイキーはリツカの頭を引き寄せると自分の肩に預けさせる。
その行動は本当に12年前のマイキーにそのものでリツカの瞳からさらに涙がこぼれ落ちた。
『マイキー...場地...ドラケン...こんなオレを受け入れてくれてありがとう。』
「「あ?」」
ポンッ。マイキーから離れたリツカはタンザナイトのように美しい瞳に涙を溜めながら優しい笑みを浮かべる。
そんな彼女に3人はさらに訳が分からないと言わんばかりに眉を顰めた。
『あのさ...変なこと言うけど、たとえオレがオレじゃ無くなっても...皆はオレと変わらず一緒にいてくれる?』
「「「...」」」
3人は一瞬ポカンとするとブハッ!と吹き出して笑いだした。
「何言ってんだよ!お前!」
「急に何言うかと思えば、なんだよそれ!だってよ!マイキー!どーする?」
「当たり前だろ?お前は俺のモンだ。誰にもやらねーし、離れることは許さない。」
「「怖っ.....」」
「だからほら泣きやめ。な♡」
『...そっか。良かった。ありがとう!』
泣きながらもふにゃりと笑うリツカを見て、
「(これで男なんだよなぁ〜)」とみんなのもったいねぇ。という気持ちが一致する。