• テキストサイズ

さよならマイヒーロー【東リべ】

第8章 喧嘩とすれ違う思い


「やっぱ、東卍ってかっこいいな!リッちゃん。」


『うん。2人とも最高にかっこいい。』


目の前でアッ君達とサッカーをして遊ぶマイキーとドラケンに優しい視線を向ける。


『本当.....2人が仲直りして良かった。多分これで抗争は起きない。』


「え?」


『多分12年前私が体験した抗争の原因は2人の喧嘩だっただから。』


「!ってことは!8月3日ドラケンは死なない.....」

タケミチの身体から力が抜け、仰向けに倒れる。


「歴史を変えた......」

『未来が変わる.....』

2人はお互いの顔を見合わせるとくっ〜!と唸る。


『「ミッション成功だ!!」』


「やったな!リッちゃん!」


『うん。やったね!タケミチ!』


バッ!とタケミチは上体を起き上がらせると、互いの拳をコツン。とぶつけ合うとニシシ!と笑った。


『どうする?ミッションクリアしたし、一旦報告に帰る?』


「う〜ん。それもそうなんだけど、もう少し見守ってからでもいいかなって。」


『了解。どこまでもお付き合いしますよ。ヒーロー。』


「ありがとうな!天使様!」


どういたしまして。とリツカが微笑んだ瞬間
聞きなれた可愛らしい声が聞こえてくる。


「タケミチく〜ん!」


「ヒナ!?」


「うちもいるよ〜」


『エマ!』


「どーしたの?」


タケミチは立ち上がり、ゆったりとした足取りで2人に近づき、ヒナに問いかける。


「えーと.....」


「ほら!早く言っちゃいな!」


「8月3日って空いてる?」


「え?」


「あの....」


「タケミっちとお祭り行きたいんだって!」


恥ずかしいのかなかなか言い出せなかったヒナの代わりにエマが伝えるとタケミチとヒナの顔が赤くなる。


「うん!行く!」


ヒナタは顔を赤らめ嬉しそうに笑う。


「ほら、絶対OKだって言ったじゃん。てか彼氏だろ?」


そう言ったエマは笑うが、すぐに暗い顔をした。
/ 636ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp