第8章 喧嘩とすれ違う思い
『(まるで天災.....いや、マイキー達は人間だから....人災?ま、どっちでもいっか。)』
経験上こうなってしまった2人を止めるのは無理に等しい。
止めるという行為はバカか命知らずがすることだ。
リツカははぁと大きなため息を吐きながら、ポケットからガラケーを取り出すとこの喧嘩を止めれる可能性のある人物、【場地圭介】を選択する。
『(圭介でも呼ぶか?いやいや、逆に悪化しそうだな。やめとこ。)』
一瞬脳裏に最悪の未来が浮かび、即座に思考を完結させると、リツカはパタンとガラケーを閉じて、絶望に打ちひしがれるタケミチの肩にポンと手を乗せる。
「リッカ君〜....俺の思い出があぁ〜」(´TωT`)
『タケミチ.....ドンマイ....私でも人外の喧嘩は止められないわ.....』
「あああ〜.....」
さまざな物が飛び交い、目の前がまるで嵐の後のように壊れたものが散乱している。
チ───(´-ω-`)───ン
タケミチは可哀想なゴールデンバットを前にガックリと崩れ落ちる。
人外同士の喧嘩に巻き込まれ、目の前で思い出の品は全て壊された彼はもはや....
可哀想としか言いようがない。
呆然と2人を見つめる今日1番の被害者であるタケミチに同情の念を送っていると、いつの間にか、人外たち(マイキーとドラケン)は睨み合っていた。
どうやら投げるものが無くなってしまったらしい。
「ここで決着つけるかぁ?」
「上等だァ!」
『ちょっと2人とも!これ以上は流石に────』
投げ合いの次は殴り合いか?
そんなの溜まったものでは無い。
ものが壊れる所の騒ぎではないと、リツカが止めに入ろうとした瞬間