第2章 目を覚ましたら過去だった....
「俺のモンに傷つけるとかいい度胸してんじゃん。」
行くぞォ!お前ら!!と声を上げて襲いかかる。
そこからは地獄絵図...
殴り殴られまた殴り。
事態が終わった頃には少年の脳内は疑問で埋め尽くされていた。
『マジで....なんだったんだよっ。』
起き抜けで喧嘩なんて二度としない💢と心の中で悪態をつきながらハァハァと息を荒くして、周りを見渡す。見た限りここはどうやら廃墟らしい。
それにしてもなぜ私は死んでいないのだろう。あの時私は電車に引かれたはずだ。
電車に引かれればまず助からない。それなのになぜ生きているのだろう。
疑問に思いながら、身体を触るが、目立った傷は何一つ負っていない。
それによく見てみれば場地も皆、12年前の姿をしている。
どういうことだと、近くの割れた鏡で自分の姿を見た時驚愕した。
『何コレ......』
胸まであった真っ黒な髪は長めのショートボブの白髪へ、そして女性らしいカジュアルなワンピースから見覚えがある学ランへと変わっていた。
極めつけには昔誰かさんに開けてもらった(無理やり空けられた)花札のピアスが右耳に輝いている。
この少年はどこからどう見ても────
『中学の時の私ぃぃぃ〜!?』
思わず大声が出る。
理解が追いつかない。だって私はあの時確かに死んだはずだ。
それなのに目が覚めれば中学生の時の姿に戻っていた。
どこのトリップ漫画だよ!?(°ㅂ°💢)
聞いてねぇぞ!!
出版社出てこいやァァ!!