第7章 分かたれる道
卍 卍 卍
────二中近くの倉庫
『ハァハァハァ......マイキー!!』
カラカラになり、息を吸うことですらやっとの喉で彼の名前を呼ぶ。
すると冷たい黒曜石の瞳がリツカを捉える。
目は口ほどに物を言うと言うが、まさにその通りで、その目は酷く冷たく、彼の機嫌が悪いことを現していた。
「リッカ........君」
『!!タケミチ....』
どうやら先にタケミチが説得に来ていたようで、パーちんに殴られ、ボロボロのタケミチが胸ぐらを掴まれている姿が目に入る。
「何しに来た。リア。お前はこの集会に呼んで無いはずだ。」
『っ.....マイキーとパーちんに頼みがあってきた。』
「「頼み?」」
2人の放つ空気がさらにピリつく。
やめろこれ以上言うなとドラケンはリツカ視線を向けるが、リツカはそれをあえて無視すると、2人の前に歩み寄り、真剣な眼差しを向けた。
『オレ....メビウスとの抗争に反対だ。今からでも遅くない.....やめて。』
「は?」
「リッカ!テメェまで!!」
タケミチを離したパーちんがリツカに詰寄る。
「自分が何言ってんのかわかってんのか!?」
『わかってるつもりだよ。自分が何言ってるのかも、そして事の重大さも....』
「ならなんで!!」
「まさかテメェ怖気付いたんじゃねーだろうなぁ!?」
『それは違う!!今は理由話させない....でも───』
ガッ!!
パーちんの米神に青筋が浮かび、リツカの胸ぐらに掴みかかる。