第7章 分かたれる道
卍 卍 卍
「どう思うナオト。」
「長内のあの怯えよう嘘は無さそうでした。」
『むしろ.....何かに脅されて、詳しくは話せないって感じだった。』
3人は長内から得た情報を処理するために一旦ナオトの家に戻ることにした。
「はい。彼の話を信じるなら、メビウスとの抗争は火種でしかないということ。そして彼の言う誰かが東卍の内部分裂を企み長内は利用された....」
「!ってことは、マイキー君とドラケン君を対立させようとしている奴が居る。」
『なんでそんな事を.....なんのメリットがあるの....?』
「とにかく、メビウスとの抗争が全てのきっかけです。」
「じゃあ東卍はメビウスと争っちゃダメだ!止めたいと!」
「はい!マイキーに伝えてください!」
「ああ!説得してみる!」
『私も協力するよ!タケミチ!』
「リッちゃんがいれば心強いぜ!」
タケミチとナオトは握手をすると、タケミチの身体がぐらつく。
『おっと。』
タケミチを咄嗟に支えるとリツカはタケミチ用に用意された簡易ベッドへとタケミチを寝かせる。
『じゃあ次は私か......』
「はい。義姉さんはタケミチ君の護衛と説得の協力をしてください。頼みましたよ。」
『任せて!じゃあ行ってきます!』
ニコッと笑顔を浮かべると、リツカはナオトと指切りをする。
そして、パキンッ!と何かが割れる音がして、リツカは意識を手放した。