第7章 分かたれる道
「はぁーあ、なんか腹減ってきちゃったな。」
「は!?さっき食ったばっかだぞ。」
「寝たら腹減るんだよ。」
「どーゆう理屈だよ。」
「リアの作るパンケーキ食いたくね?」
「じゃあアイツお前家呼ぶか。」
「だな!」
冗談めかしく話すふたりを見護りながら、また2人は病院を出ていくドラケンたちを追った。
聞きなれたバイクの音が聞こえ、リツカたちが視線を向けると、愛機インパルスに乗った三ツ谷がドラケンたちの前に現れる。
「明日パーちん呼べるか?」
「ああ。ぺーも行かせるよ。二中近くの倉庫でいいな?」
「頼む。」
「ん。」
三ツ谷は短く返事をすると、そのまま「じゃーなー」と手を振るマイキーを乗せて走り去って行った。
「マイキーとドラケンが抗争なんて有り得ねぇ。って言いたいけど.....リッちゃんが内部抗争を体験している以上、抗争があるのは事実だ。でも絶対に何か理由があったはずだ!」
タケミチはなにか決心したような表情を浮かべると、去っていくドラケンに視線を向ける。
「ドラケンが死ぬのは8月3日....それまでにメビウスについて調べよう!」
『うん!絶対にドラケンを死なせない。そして皆を救おう!!』
「ああ!」
2人はコツンと拳と拳をぶつけ合うとそれぞれの方法で未来へと戻るのだった。