第6章 集会と謎
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その後
リツカとタケミチはそれぞれの家に帰るとナイトルーティーンを始めていた。
『眠い.....』
リツカは自分用に作られた書斎で父から渡された小難しい数十冊の本を読んでいた。
「坊ちゃん。寝ないでくださいね。今日のノルマ終わってませんよ!」
『うるさいよ東堂。わかってる。夜なんだなら静かにして。』
「うるさいって.....酷いです!!坊ちゃん!!
坊ちゃんがこんな時間まで遊び呆けてるせいでこうして俺は─────」
『ハイハイ。ソーデスネ。執事手当て上乗せしとくからもう少しだけ我慢して。あ、それともうこの本読んだから、本棚に戻しといて。』
「ちょ!最後まで聞いてくださいよ!って早いな。オイ!はぁこれが最後です。」
『わかった。もう上がっていいよ。』
「坊ちゃんは?」
『もう少し起きてる。これが終わったら寝るから。』
リツカは欠伸混じりにそう言うと、執事である東堂が部屋を出た瞬間
鍵付きの引き出しから【タイムリープ】と記されたノートを取り出すと部屋であの日からずっと固く封印していた記憶を必死に掘り起こし時系列を書いていく。
『(.....私の記憶が正しければ8月3日
マイキー派とドラケン派の抗争でマイキー派の人間にドラケンは殺される.....)』
なのに、今は東卍VS愛美愛主の抗争が始まろうとしている。
歴史が改竄(かいざん)されている?
いや、それは有り得ない.....
確かに私は抗争には参加してないから、詳しいことは分からないが愛美愛主との抗争はあった。
でも、何かが引っかかる....
もしかして、私は何かを忘れている?
いや、だとしても何を??
とにかく今回はイレギュラーが多すぎる
失敗すればヒナもアッ君もマイキーも.....そして杏花もみんなを救えないかもしれない....
なら、私はどうするべきなの?
パキッ。
シャーペンの芯が折れる音が静かな部屋に木霊する。