第6章 集会と謎
視線の先には石段に座るマイキーとその前で頭を下げるパーチンの姿があった。
「どーする?パー。やる?」
「相手は2コ上だし....東卍もタダじゃ済まないし....みんなに迷惑かけちゃうから....でも、悔しいよ。マイキー。」
パーチンの震える声が静かな夜に木霊する。
「ンな事聞いてねーよ。ヤんの?ヤんねーの?」
「っ!ヤりてえよ!ぶっ殺してヤりてーよ!!」
「だよな。」
まるで最初から分かっていたかのようにマイキーはそう言うとフッと笑って立ち上がった。
「東卍(こん中)にパーのダチやられてんのに迷惑だって思ってる奴いる!?」
そう問いかけるマイキーに誰もが口をつぐみ何も返さない。
「パーのダチヤられてんのに日和ってる奴いる?」
またマイキーは問いかけるが誰も反応を返さない。
「いねえよなぁ!!?」
くつくつと笑い声が辺りに響き始める。
リツカが周りに視線を向けると、各隊長も他の隊員もどこか楽しそうに不敵な笑みを浮かべている。
「愛美愛主潰すゾ!!!」
【オオォォォォッ!!!】
声高々にそう告げるマイキーを目の前に東卍の全員が夜の帳が降りた空に拳を高く揚げ、嬉々として叫ぶ。
「8月3日武蔵祭りが決戦だ!」
『(え、8月3日って!!)』
「(ドラケンが死ぬ日!?)」
自分たちが知っている歴史が変わっていることに2人驚きの表情を浮かべるのだった。