第6章 集会と謎
「黙ってろ。」
「ゴメン!ドラケン!」
「......チッ。」
視線だけで牽制するドラケンにぺーやんは頭を下げ、パーちんは舌打ちをすると、リツカの胸ぐらから手を離し列へと戻っていく。
『ゲホゲホ!.....タ、ケミチ。大丈夫?』
「あ、うん。大丈夫。リッカ君こそ大丈夫?」
『モーマンタイ....し、死ぬかと、思った....怖っ』
「なんで中国語....てか、全然大丈夫じゃないじゃん....」( ̄▽ ̄;)
「許してやってくれよ...タケミッチ。パーは今気ぃ立ってるからよ。」
「無茶苦茶な人っすね。」
『仲間思いではあるんだけどね.....』
「アイツの親友(ダチ)が愛美愛主とモメてな。それが抗争の火種だ。」
「何があったんすか?」
「愛美愛主の頭、長内ってやつとちょっとした事でな。
パーのダチは愛美愛主の連中にフクロにされて、目の前で彼女ヤられた挙句有り金全部巻き上げられて、後で親兄弟までも潰された。」
「ひでぇ」
『は?何、アイツら女に手ぇ出したの?』
「ああ。」
『もし抗争するならソイツらカタに嵌めてい?』
「(怖っ!)」
「落ち着けリッカ。愛美愛主ってのはそういうチームなんだよ。俺らの2つ上の世代で新宿仕切ってる。」
「へ?ここらを仕切ってるのは東卍じゃ.....」
「東卍は渋谷、新宿は別。それに俺らはまた新しいチームだしな。てか、リッカまだ説明してなかったのかよ。」
『ごめん....忘れてた💦』
「おいおい....しっかりしてくれよ....お前がこいつの東卍入り推薦したんだろ?」
『ごめんごめん💦』
「!(リッちゃんが俺を....?)」
「たく。」
三ツ谷は少し呆れた様子を見せると、目の前のマイキー達に視線を向けた。