第5章 Cause
「伊織〜?
聞いてた〜?」
『へっ!?』
「あ!絶対今聞いてなかったじゃん!」
『あ…万次郎、、、ごめん、なんだっけ?』
「オイオイ、今結構大事な話してたんだが?」
『けんちゃん、、、』
目の前には特攻服を着て支度を整えている2人
そして私の手には万次郎が巻く予定のサラシ
…え?今から抗争???
「ったく、、これから集会だってのに…
今最終確認してたろ?」
『あー、、、ごめん!けんちゃん!!もう一回!!』
「はぁ!?」
「まあまあケンチン、いいじゃんもう一回話してあげたら。
こんなぼーっとしてる伊織珍しいし」
「はあ…次は言わねーからな?」
『うん!ありがとう!』
危ない危ない
…というか、今日集会か
この時期何があったっけな〜、、、
「今日の話は愛美愛主についてだ。
恐らくデカイ抗争になる。」
「で、伊織的にどう思うのかなーって話聞いてたの。」
『愛美愛主…』
どうしよう、全っ然記憶にない名前
え?そんな大きな争いあったっけ???
『あっ!ちょっと待ってね!!!』
「?おー」
確かこの辺に…
あった!!
東卍用のノート!!
ここに書いてなかったらマジで終わる…
『えーっと、愛美愛主、愛美愛主、、、あった!』
2つ上の世代…ってことは高校2年生か
で、シマは新宿、、、トップは長内…1人だけ赤い特攻服…
全体数は100人前後
…東卍より多いな、、、
でも、なんか一枚岩ではない、と。
やたら身長高い奴がなんか変なことしてそう
???
なんか変なことってなに!?しかも、してそうって!何そのほんわかした表現!
オイ私!!この一文意味わかんないんだが!?
「伊織〜?」
「やんならいつ?それと何処でやるべき?」
『…そもそも理由は?
なんでこことぶつかんの?』
「あー…、、、パーの親友がちと揉めてボコされてな。」
パーちゃん、、、
…?
なんか、引っかかる