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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第17章 Last chance


「ん?タケミっち?」

「っ!?ドラケンくん!」

「おー、早いな。
何してんだ?」

「あー…ちょっとランニングを…」

「ふーん」





とりあえず一旦家に帰ろうとしたところでドラケンくんと会った
そう言うドラケンくんも結構早いな…
何してたんだろ





「ドラケンくんはどうしたんですか?」

「俺?俺はマイキーんとこ行く途中だ。
いっつも伊織ん家寄ってから行くんだけどよ、アイツインフルって言ってから一回も外に出てこねえ。
流石にもう治ってんのはわかってんだけどなぁ…」

「伊織さん…」

「アイツん家の鍵はエマが持ってっけどアイツチェーンかけてやがる。
思い当たる節は全くねえのに引き篭もっちまって…正直お手上げだ。
このままだとマイキーの奴、部屋のドア蹴り壊しかねねえわ。」

「…」





確かに…もう伊織さんがインフルと偽って1週間は経ってる
流石にもうその言い訳は通用しない
ドラケンくんからしたら急に家から出てこなくなったも同然だし…心配、だよな…そりゃ…





「これからマイキーの家行くけどお前も来る?」

「え?いいんですか?」

「いいんじゃね?」

「!」





なんていいタイミング…!
これからの話の流れで色々聞けたらいいけど…

それからドラケンくんと他愛もない会話をしながら少し歩くと、すぐにマイキーくんの家に着いた
思いの外近かったんだな…




「ここがマイキーくんの家…」

「マイキー!!着いたぞ!!!」

「っ!?」

「俺の部屋で待ってて!ケンチン!!」

「さっきタケミっちと会って一緒だけど上げちゃっていい!!?」

「いーよ!!」





部屋の中からマイキーくんの声が響き渡る
…へぇ…結構古風な感じなんだな…
そういえばおじいちゃんと一緒に住んでるんだっけか…





「ここがマイキーの部屋」

「へぇ、母家と別なんですね!」

「ここ元々真一郎くんの倉庫でさ。よく俺とマイキーと伊織、ずーっとバイクいじってるの眺めてた。
でも飽きなかったなぁ…」




そう言いながら部屋の扉を開けるドラケンくん
なんかいいな、そう言う思い出
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