第3章 Contact
「今って不良がダセーって言われる時代だろ?」
適当な場所に自転車を止めると、マイキーくんは河川敷に座りながらそう話し始める
そっか、この頃からそんなふーに言われてたんだ
「兄貴の世代はさ
この辺りもすっげー数の暴走族がいてさ
その辺もチョッカンコール鳴らして走ってた
みんな肩肘張ってさ、喧嘩ばっかして
それでも自分のケツは自分で拭いて
そんな奴らがなんでダセーんだ?」
そうか、マイキーくんはそんなカッコいいお兄さんの不良時代を見てきたんだ
「だから俺が不良の時代を創ってやる
オマエも着いてこい
俺はお前が気に入った
花垣武道」
「…喧嘩強え奴なんていくらでもいんだよ
でもな、"譲れねえモン"のためならどんなやつにでも楯突ける
オマエみたい奴はそーいねえ
考えとけよ、タケミっち」
それだけ言うと、マイキーくんとドラケンくん、そして伊織さんはそのまま3人で歩いて行った
…やっぱりマイキーは不良だけど、悪い奴なんかじゃない
変わってしまっただけなんだ
ドラケンくんの死によって
それならやっぱり変えないと…!!
東卍の運命を!
ヒナの死ぬ未来を!!