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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第14章 Choice


「クソッ…!どういうつもりだアイツ…!!」

「三ツ谷くん…」





三ツ谷くんはイライラした様子のまま携帯を手に取る





「っ、伊織!今どこだ!?」





「タケミっち…」

「千冬…」





三ツ谷くんの電話相手は伊織さんだ
千冬と俺は混乱した眼差しをお互いに向け合い、三ツ谷くんの様子をただ眺める他ない






「マイキーと…マイキーと一緒なのか!
それなら絶対離れんな!!今から俺がそっち行くから!
絶対ェマイキーと離れずに待ってろよ!!」





ピッ!


マイキーくんと伊織さんが一緒にいることが分かったからか、少しだけ安堵した表情を浮かべた三ツ谷くん
彼はそのまま俺たちの方へと体を向けて口を開いた





「…八戒、、、伊織が柴家へ出入りしてたこと…お前知ってたな?」

「っ!」

「えっ…!」

「大寿の口ぶりからするに…アイツと大寿はかなり長い間関係を持ってた。
その大寿と家族であるお前が一度も鉢合わせてない訳がない。」

「…」





確かに…その通りだ

八戒はビクリと肩を震わせ、そして小さく頷いた





「…やっぱりか…」

「タカちゃん…でも「わかってる。」

「え…?」

「アイツが言うなって言ったんだろ?
…恐らく…大寿がハロウィンまで東卍と伊織の関係を知らなかったってのは本当だ。
伊織が明かさない限りバレるはずがねぇ…
つまり、大寿との関係にチームが関わっていないってのも確かなことなんだろう。
…だからアイツはお前に口止めしていた。お前が俺に言うとチーム同士での抗争になりかねないから。
…違うか?」

「…違わ、ない…」

「…だろうな。
ったく…アイツ何考えてやがる…」





三ツ谷くんはガシガシと頭を掻く
そして大きくため息をつくと、もう一度八戒の目を真っ直ぐ見上げた






「八戒、伊織が大寿と何をやっていたのかは知っているか?」

「いや、それは本当に知らない…あんな紙も初めて見たし…
俺が鉢合わせたのは家の外だったから…」

「…そうか…」

「あの、三ツ谷くん、、、あの紙の英語、なんて書いてあったんですか?」






千冬が横からそう口を挟む
…確かに、俺も気になってた
あの内容さえわかれば2人の関係に想像がつく
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