第3章 Contact
『君、大丈夫?』
「は!え!?伊織さん!?!?」
「え?何?伊織タケミっちのこと知ってんの?」
「お前俺ら以外に友達いたか?」
『全然?知らない子。
てかけんちゃんひどーい。』
「事実だろ。」
え?まさか違うのか?
同性同名の別人?
いや、確かに現代で会った時とは少し雰囲気も違うけど…
でも、面影はある。
『ねぇ、誰か救急箱。』
「え?」
『え?じゃない。
早く、救急箱持ってきて。』
「は!はい!!!」
「救急箱とか誰か持ってるか!?」
「持ってるわけねぇだろ!買いに行け!早く!!!」
…すげぇ
一声でアイツらが動いた。
「で、オマエがコレの主催?」
「は…はい」
「ふーん」
グシャッ
ヒィェ!
今人からしちゃいけない音した!!!!
「あが…」
「誰だオマエ?
…オイ」
ゴッ、ゴッ、ガッ、、ゴツッ、ゴッ、ゴッ
「伊織さん!救急箱ッス!」
『ん、貸して。
…はい、タケミっち?だったっけ。
怪我見せて。』
「は!はい!」
『うーん…よかった、鼻骨は折れてないね。
動きを見るからに体の骨も問題なさそう。
ただ、、、顔を殴打しすぎてる。
目の腫れは引くまでしばらく掛かるからちゃんと冷やしておいてね。
あと、一応病院に行っとくこと。』
「へ?病院??」
『うん。
今は大丈夫でも、数日経って急にコロっと死んじゃうこともあんんだから。
一応病院に行ってCTくらいは撮ってもらって。』
「は、はい!
あの!伊織さ、、、」
『しっ、今は黙って、話合わせて。』
「へ?」
『へぇ!そうなんだ!!
すごい偶然!!!』
「え?」
「あ?」
ドサッーーゴチャッ
「ん?伊織、どうしたの?
終わったから帰ろうかと思ったんだけど。」
キヨマサの顔を踏み潰しながら和やかにそう言う佐野万次郎。
こえぇよ!!