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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第13章 Result


伊織さんとドラケンくんがすっげえカッコよくエマちゃんの誕生日プレゼントを渡した次の日

俺は三ツ谷くんから集会の前に中学校に来いと呼び出されていた

…けど、、、



「遅いな…三ツ谷くん…」



他校の前にじっと一人で待ってるのは中々に視線が痛い

他でもない三ツ谷だから忘れてるとかは無いと思うけど…約束の時間はもう過ぎてしまっている

連絡した方がいいだろうか…



「オイ!タケミっち!!!」

「え?ペーやんくん???」



いや、短ランに柄シャツ、さらに金のネックレスって…
ガラ悪っ!!




「お前三ツ谷に呼び出されたんだろ?
アイツ今手が離せないらしいから俺が代わりに案内してやる!
来いよ」

「あ、はい
…ペーやんくん、三ツ谷くんと同中だったんスね」

「おう、同じ隊で同じ中学
なんか文句あっか?」

「いえ…」




苦手なんだよなぁペーやんくん…




ペーやんくんの後ろをついて歩いていると、ある教室の前で立ち止まる

ん?ここって…




「家庭科室?」

「苦手なんだよな〜アイツ…」

「アイツ???」




スパン!!!




「林くん!!」

「ゲッ!」

「また部長たぶらかしにきたの!?」

「い、いや…」

「今部長忙しいから帰って!!」

「いや…俺は……」

「大体何!?その服!そんな格好してるから!先生に目を付けられるんだよ!!!」

「あ…」




苦手な子って…この女の子???
え?何事???




「どうした?」

「部長!!また林くんが!」

「え?…三ツ谷くん!?」

「おー、タケミっち
そう怒るなって安田さん、俺がペーやんにお使い頼んだんだから」

「私!部長以外の不良は嫌いです!!」

「部長って…三ツ谷くん???」

「おう、まぁ入れよ
すぐできっからちょっと待ってろ」

「は、はい…」






そう促されて中に入ると色んなところから三ツ谷くんを呼ぶ声が響き、ひとつひとつに丁寧にアドバイスを飛ばしていく
そして怪我への心配も忘れない細やかさ

部長って…手芸部の部長!!
すげえ三ツ谷くん…暴走族やってんのに学校生活も両立してる!


あれ、そう言えば




「すぐできるって…何か作ってるんスかね?」




隣にいたペーやんくんに何気なくそう聞く
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