第12章 Hospitalization
次の日、私は最後の診察の日だ
今日は朝からタケミっちと万次郎が来てくれている
万次郎曰く、けんちゃんもエマを迎えに行ったら来てくれるみたい
「…タケミチ、少し席外してくれねぇか。」
「はい…」
『…』
しばらくの歓談の後、圭くんはそう切り出す
…昨日の話、きっと彼の中で答えが出たんだ
空気を読んでタケミっちが廊下に出る
と、
「あ、すみません…高宮さん!診察です」
『あ、はい!すぐ行きます!!
…ごめん圭くん…』
「んや、いーわ。
行ってこい」
『うん』
圭くんは笑って私にひらりと手を振る
私はそれをなんとも言えない感情のまま視界に収めると、後ろ髪引かれる思いのまま看護師さんの背を追った