• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第2章 Chance


『…あ、』












忘れていた。

完全に。













『…花垣くんと私、面識ないんだった、、、』











今の私と現代の私の格好が違う様に、彼もきっと違うはずだ。

歳も学校も連絡先も知らない。

彼の恋人だと言う橘日向という子も聞いたことがない。



手がかりは名前だけ。












『…無理じゃん、』











タイムリープ初日から詰んだんじゃないか?





…いや、待て待て。

そもそも、今回のミッションは内輪揉めを解決してけんちゃんを助けること。

これは私も花垣くんも理解してる。







私はこのままけんちゃんと離れなければ大丈夫だから問題ない。

…最悪、花垣くんいなくてもどうにかならないこともない。













でも、彼の場合は違う。

恋人の命が掛かってるなら、会ってすぐの私に丸投げして任せるなんてことはしないだろう。

でも、東卍のメンバーですらない彼が東卍No.2のけんちゃんに会うなんて土台無理な話だ。

きっと彼は何かアクションを起こして接触を図るに違いない。




中身は20歳超えた大人なんだ。

頭使ってどうにかするはず。







そしたら、、、私や万次郎、けんちゃんの前に彼自身の力で現れたら、私も彼を認識できる。













『…とにかく今は、けんちゃん達からなるべく離れないこと。
それと花垣くんがここまで来るのを待つこと、か。』











私はそこまで考えが纏まると、お風呂に入ってさっさと布団に入った。
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp