第11章 Bloody Halloween
「…タケミっち、何があっても伊織にこのことは伝えるな。
勿論周りの誰にもだ。
伊織に傷のことが知られるのだけは絶対に避けないといけねぇ」
「…」
ずっとマイキーくん達6人だけで守ってきた秘密
…この6人だからこそ、絶対に言わないという信頼があった
そしてその理由も知ってた
…みんなからしたら、俺は数日前に東卍入りした新入り
まだわからないことも多いし、理由も明かせるだけの時間を過ごしてはいない
だからあんなにも焦っていたんだ
「伊織にもしこのことを言ったら…俺たちは本気でお前を殺す。
…いいな。」
「っ、はい、、、」
マイキーくんだけじゃない
三ツ谷くんもドラケンくんも殺気を込めた瞳で俺を睨む
…絶対に言えない
伊織さん本人も知らないってのはよくわからないけど、その辺りも知ろうとしたら俺の命は本気でない
知らぬが仏
まさにそれに尽きる
そう思った