第11章 Bloody Halloween
「…その場に残ってた奴、その事は言うなって言わなかったのか…?」
「え、本人には絶対に言うなと言われました。
それ以降も何か言いたそうにされてましたが搬送を優先したので…
詳しいことは金髪と銀髪の3人に聞けと伺ったので…貴方方のことでは…?」
救急隊員の人は2人の圧にビクビクしながらそう答える
金髪と銀髪の3人…
…今ここに居るのは俺とドラケンくんと三ツ谷くん
確かに合ってはいる
ただ、、、伊織さんの話となると、きっと一虎くんが指していたのは、マイキーくんとドラケンくんと三ツ谷くんだ
俺ではない
2人は苦虫を噛み潰したような顔をして、唇を噛み締める
…俺には知らせたくなかったことだったんだろう
カツカツカツ…
「マイキーくん…」
「マイキー…」
夕日が差し込む廊下を長い影を従えながらマイキーくんが歩いてくる
と、俺たちの前で止まった
「…すまねぇ、マイキー
タケミっちに伊織のこと、少し聞かれちまった。」
「すまない」
「…」
表情をひとつも変えないマイキーくん
ドラケンくんと三ツ谷くんは床に視線を落とす
「…タケミっち」
「はい」
「どこまで聞いた?」
「えっと…伊織さんの背中がって所まで、、、」
「…そっか」
正直これだけでは何もわからない
だからマイキーくん達がそんなにも焦る理由もわからない
…何のことなんだろうか
と、マイキーくんが少し考えるように下を向き、ゆっくりと顔を上げた