第11章 Bloody Halloween
『ゼェ、ゼェ、、、圭、くん、聞こえる…?』
「ああ…」
『本当、馬鹿、、』
「…お前が、な……なんで、間に入ってきた、俺は、お前を殺したく、、なかった、のに…!」
『だから、勝手に殺すなって、、言ってるでしょ…
…ゼェ、圭くんは、、死なせ、ない、
私が…私が、たすけ、る』
「伊織…?」
伊織さんはそう言って、怒りに満ちた顔をしていた
『ゼェ…ゼェ…ゼェ、、、今から、オペする…
…千冬、タケミ、チ、、手貸して、』
「オペって、伊織さんそれは、」
『…うるさい、黙って、手だけ、動かせ』
「っ!」
伊織さんはギロリと俺を睨む
でも、そんなふらふらで…
自分だって死にそうなのに…
俺は伊織さんの眼光に怯むが、それを押しのけて声を挙げる
「無茶っすよ!!
そんな、こんな状態で!!!」
『…失敗したら、死ぬだけ…
やらなくても、死ぬ、わ、、、』
「でも!」
「伊織、もういい…
俺は…」
『うるさい!!!』
「っ!!」
『ゴホッゴホッゴホッ…』
ベチャベチャ、、
急な伊織さんの大声に、そしてそれによる大量の吐血に、その場の全員が黙る
『私は…私は!約束した…!!あの日!
【もう2度と!!大切な人は死なせない!!!
もう2度と!!大切な人に誰も殺させない!!!】
そう!誓った!』
「!」
「「「「!」」」」
『ガハッ!』
ベシャッ!!!
「伊織さん!!」
今の血の量、やばいぞ…胸だからか…?
出血が多すぎる
『圭くん、麻酔する。
少し、刺す。』
プス
伊織さんが注すのとほぼ同時に、場地くんの意識が飛んだ