第10章 Betrayal
「到着!」
『ありがとう!万次郎』
「ドラケンも!ありがとう!!」
「おー、じゃあエマ、またな」
『またね〜』
「うん!」
2年の教室でエマと別れると私たちは3人で三年のフロアへと足を進める
「伊織、有耶無耶にしたくねーから言うが…いくら相手がタケミっちでも、いくら当たりどころ気をつけようとも、殴りかかる奴の前に飛び込んでくるなよ。
本気で危ねえ」
「そうだぞ。
これヒナちゃんにも言ったけど… 相手が相手なら大変なことになるからな。
タケミっちだって男だ。力じゃどうしようもない。」
『わかった。
…あれは…自分に気合い入れるためだから、、、』
それと、タケミっちへの謝罪も含めて
私は幹部会で稀咲入りを止められなかった
彼の気持ちは痛いほどわかるし、私もその責任がある
「気合い?」
『まあ、気にしないで。
普通の時ならあんなことやらないし』
「ふうん…」
「心臓に悪いから本当にもうやるなよ。
三ツ谷ガチギレしてたし」
『え?』
「俺もだよ。
あの後久しぶりに本気で殴ったし」
「タケミっち吹っ飛んでたな」
『えっ!?
タケミっち殴ったの!?』
それじゃ意味ないじゃん!
てか万次郎が殴るって、、、タケミっち大丈夫かな…
「当たり前じゃん。
てか場地がその前にタコ殴りにしてなきゃ俺がもっとやってた。
1発で済んだだけでも良い方だ。」
「止めた三ツ谷もすげえ顔してたしな」
『万次郎の1発は人死ぬから…』
「殺そうかと一瞬思った」
『やめて怖い怖い』
まじごめんタケミっち
なんか私のせいで色々大変なことに、、、