第9章 Check
ヒナのネックレス…
クローバー型の、、、
あれは俺が12年前にあげたものと同じデザイン…俺が送ったものだろうか、、、
…聞いてみても、いいのか?
「懐かしいな、この公園」
「思い出の場所かなんかなの?」
「……」
あのネックレスが俺がプレゼントしたものだとしたら、、、もしかしたらまだヒナは俺のことを…
「好きな人と来たんだ」
「っ!」
「イブの夜」
…そう、だよな
よかった、聞く前で…そりゃそうだ、、、
やっぱり俺は浮かれてた
…言いようのない感情がドロドロと体の中に溜まっていく
「そっか…大切な場所だね」
「今でもその人が忘れられないの
イブの日ここで振られたんだ」
そんなこと聞きたくない
「へ、へー…ヒナのことを振るやつなんているんだ」
「…」
何言ってんだろ、俺…
「なんで振られたの?
今だにわかんないよ」
「教えてよ
タケミチくん…」
「え?」
俺?
「まさか!
好きな人って、、、忘れられない人って…!!」
「……」
「ち、ちょっとトイレ!!」
俺は逃げるようにヒナを残して公園の公衆トイレへ駆け込む
…どういうことだ
俺、振られたよな?
もしかして、、、もしかしてこの世界では俺がヒナを振ってるのか!?
なら、ヒナは今でも俺のことを…
いや、そんなはずない
…でも!!!
「変わらなきゃ…
ヒナに告白するんだ!!!」
自分が変わらないと何も変えられない
それは今回のタイムリープで学んだはずだ!!!
よし!
「あれ?車乗ってねーじゃん」
「は?」
「せっかく纏めてやっちまえると思ったのに…ダリィ」
今のは
「半間?」