第9章 Check
「えっ!」
帰って、きた?
「何度同じことを言わせるんですかね〜
花垣タケミチく〜ん」
「へ?店長???」
「DVDは返却されたらすぐ陳列〜
何度も言いましたよね〜?」
!?
ここは…
「バイト先!?」
えっ!?ちょっと待て!!
どういうことだ!伊織さんは!?直人は!?
てか今何日だ!!
「花垣タケミチくん?
もしかしてサボってます??」
「あ、スミマセン」
ネットで調べてもヒナの死んだ事件が出てこない
それに、直人の連絡先も、、、
…もしかして、全部夢だったり…?
「っ!」
この傷…!!
キヨマサに刺された時の!!
夢じゃない!!!
それならこんなことしどころじゃない!!!
「スミマセン今日帰ります!!」
「はあ!?」
店長の声を背中で聴きながら店を駆け出る
…くそ、どうなってんだ!
直人だけじゃない!伊織さんの連絡先もない!!
何もわからねぇ!!
ピロン
「ん?…美容院?
スケジュール通知か?」
とにかく行ってみるか…
俺はケータイのナビに示された店に歩く
…俺散髪すんのにわざわざ美容院とか行かねえはずなんだけど
あ、ここか…うわ、おしゃれ〜
「掃除終わったら戸締りちゃんとな"千堂"」
「はい!!」
「え…」
「アッくん!!!」
「おう
…んなデッケエ声だすなよ」
ーみんなを助けてくれ…泣き虫のヒーロー
アッくんだ!
アッくんが生きてる!!
話を聞けば、今は美容師のタマゴだという
やった!!!
この未来は、成功だ!!!!