第8章 Surprise
『あータケミっちの顔おもしろかった〜
わかりやすすぎ本当』
「笑いすぎですよ…」
『素直だね〜』
「俺一個しか変わんないのに…」
なんだかものすごく子供扱いされている気がする…
『そうだ。そろそろ本題に入ろうか。』
「はい、タイムリープの話ですよね?」
『まあそうだね。
それと今回の抗争の全貌が見えたから、タケミっちには話しとこうと思って。』
「俺にはって…マイキーくん達には話さないんですか?」
『証拠も証人もないからね。
多分、現代から来た私たちにしかわからない。』
「…」
それを聞いて一気に身が引き締まる
とにかくドラケンくんを救うっていうミッションは成功した訳だけど、内部抗争を企てた犯人はわかってないんだ
…でも、多分伊織さんはわかってる
そしてこの一連の事件の全てが視えてる
俺は黙って続きを待った
『まず、私たちも居合わせたパーちゃんが捕まった事件。
あの事件の発端であるパーちゃんのお友達が襲われた件から仕組まれてた。
パーちゃんのお友達をやって、東卍とメビウスの間に火種を作り、パーちゃんに長内を刺させてけんちゃんと万次郎が喧嘩するきっかけを作った。
ここまでが第一の計画。』
「…」
『で、この結果2人の内部抗争により東卍は2つに割れ、その中でけんちゃんが死ぬ。
そのはずだったのを君が変えた。
タケミっちが2人を仲直りさせたことでその計画は破綻。
本当にありがとうね。』
「いえ、そんな、、、」
俺は本当に頭にうんこ付けただけだからなぁ…
『謙虚なのね。
…そして、計画が破綻になって相手は第二の計画を立てた。
次はペーくんを焚き付け、半間を筆頭としたメビウスの残党を使って乱戦に持ち込み、それを目眩しにしてキヨマサ一派にけんちゃんを殺させる計画。』
「…」
『この2つの計画に共通してるのは、どちらも狙いはけんちゃんだったこと。
でも、これだけじゃ犯人も本当の目的も私にはわからなかった。』
「え、じゃあ、、、」
なんでわかったんだろう?