第7章 Incident
それからみんなで外にいる東卍メンバーにドラケンの無事を伝えると、みんなは笑って泣いて大喜びした
ヒナとエマちゃんがケータイの時計を見て驚いている声が耳に入る
!もう、日付を超えたんだ…!!!
やった!!
今度こそ!今度こそ!!本当に終わったんだ!!!
やったぞ!直人!伊織さん!!!
「あ、伊織さんまだ見つかってないんだった」
マイキーくん、どこ行ったんだろ
病院の周りを少し走りながら探す
あ、いた
「マイキーく…」
マイキーくんは伊織さんを抱いたまま壁に背をもたれていた
そのままズルズルと腰を下ろすと、伊織さんを強く抱き、涙を流しながら呟いていた
「よかった……ケンチン…伊織…
心配かけさせやがって…」
気丈に振る舞ってたんだ
俺たちを励ますために…
ドラケンくんだけじゃなくて、伊織さんまで倒れてて驚いた筈だ
平気な訳なかったんだ
1番辛かったのは、マイキーくんと伊織さんだ
1番近くにいたんだから