第5章 Cause
「君?
大丈夫か?」
『あ、、、』
「…ダメだ
混乱してる…無理もないだろう、、、」
「かわいそうに…怖かったね
こんな中彼の応急処置、ありがとう
君のおかげで助かりそうだ」
「さあ、こっちにおいで、、家まで送ろう」
うるさいうるさいうるさい…!!
何度だってこんな傷見てきた
何度だって応急処置してきた
でも、、
嗚呼、今になってやっとわかったよ、タケミっち
なんで現代の私がこんな出来事を覚えていなかったのか
なんで万次郎とけんちゃんが抗争に発展するまで私が放っておいたのか
わたしは、知らなかったんだ
みんなが必死に隠していたから
今回だって、タケミっちが教えてくれなかったら、私はこの現場にも居合わせなかった
私は、何も知らなかったから、覚えてなかったんだ
これが東卍の内部抗争のキッカケ
これが万次郎とけんちゃんの喧嘩のキッカケ
このことが、東卍を2つに割った原因だったんだね…