第5章 Cause
『?なんか向こう騒がしいね』
「どうせしょーもねぇことで騒いでんだろ。
ほっとけ」
『ふーん』
まぁ、確かに?
暴走族が静かなわけないからな〜
これくらい普通だったっけ?
「オイ!マイキー!
タケミっちってさっき言ってた客だぞー」
『あ、たかちゃん!ありがと!』
「んー」
「来たか、タケミっち
悪ィな急に呼び出して」
「あ?テメェなにヨメなんか連れてきてんだよ」
『ま!本当!
タケミっち危ないじゃん!こんなところに!!』
「スミマセン
こんなになってると思ってなかったので」
『もう…』
なに考えてんだか
そもそもこんな時間まで彼女連れて歩くなよ
中身本当に26?この時代は現代よりももっと物騒なのに
「あっヒナちゃんこの前はごめんな
タケミっち試すためとはいえ脅かして」
「あっいえ、全然大丈夫です」
「オイ!エマ!!」
「ハーイ」
けんちゃんがエマを呼ぶ
エマが万次郎の妹だってことはここにいる全員が知ってるから、エマに手を出す馬鹿はいない
でもけんちゃんは実は気が気じゃないんだよね〜
「この子タケミっちのヨメだからしっかり守っとけ」
「りょ〜か〜い
………あ」
『?どうしたの?エマ?』
「よっ!いくじなし君♡」
「!!!!」
タケミっちの表情が凍った
てか、意気地なしって、、、
2人とも面識あったの?
「誰のこと?いくじなし君って…?」
「オマエ…エマと知り合いなの?」
ヒナちゃんが怒るのはまあわかる
そしてこう見えてけんちゃんもだいぶ怒ってる
『エマ…あんた何したのよ』
そして最も注目すべきはココ
顔からしてやらかしたって言うのが前面に出てるタケミっちに対し、エマのケロッとした顔
…戦犯はエマだな