第1章 Blanc

帰ってきた時には、全てが遅すぎた。







あの頃のみんなは、誰一人としてそこには居なくて、ただ私だけがあの頃のまま取り残されていた。








…1番に逃げ出したくせに、こんなこと言う資格、ないよね、、、


























でも、この10年間の空白は、私の胸にぽっかりと空いたままで、どうやっても塞がりそうにないよ。




嗚呼、無責任な話だけど、

私は今、どうしようもなく貴方達に会いたい。





顔も声も、ぼんやりしてきて、忘れかけているけれど、ただ、みんなに会いたい。

















Blancー空白