第1章 源清磨 / キミの為だけのアロマ ★
『今日はの誕生日だし、全身のスペシャルボディコースで疲れを解してあげるね。服を脱いで、そこにある使い捨ての下着を付けて…最初はうつ伏せの状態でこのタオルの中に入って待っててね』
そう言い残して、清磨は部屋から出て行った。
服を脱ぎ、言われた通りに紙で出来た下着(パンツ)を装着する。
こんなものがあるんだなぁ…。エステって、凄い…。
そして、ふと、全身のスペシャルボディコース…高いんだろうな…と思い、好奇心からテーブルの上のメニューを拝見する。
…うわ。案の定、高い。
しかも清磨の場合は指名料まで入るんだ…。
今更ながら、いくら誕生日とはいえ、贅沢過ぎるのでは…?とガクブルした。
私、明日、死ぬのでは…??
「、準備出来た?」
「あっ、待っ…ちょっと待って!!」
急いでベッドのタオルの中に滑り込んで、いいよ、と返事をした。
うわぁ…タオルふかふかだ…気持ちいいなぁ♪
「ふふ、もう気持ち良さそうだね?」
「うん…タオルふわふわだし、良い匂いがする…♡」
「気に入って貰えて良かったよ。じゃあ、始めるね」
そう言って、清磨は私の足元へ移動する。
まずは軽くマッサージするね?と言って、タオルの上から私の足に触れた。
「…っ」
タオルの上からなのに、ついビクッと反応してしまう。
「あれ? もしかして緊張してる?」
「う…、ちょっと…」
「ふふ、幼馴染の僕に緊張なんかしなくても…」
いやいやいや、むしろ清磨だから緊張するんですけど!!???
なんて、声を大にして言いたかったが、悟られないように、そ、そうだね…としか言えなかった。
「片足ずつするから、ちょっと足開くね?」
清磨の細い腕が、スルッとタオルの中に入って私の片足を取り、ゆっくりと移動させる。
たったそれだけなのに、心臓がバクバクした。
こ、これは施術であってだな…。
し…鎮まれ私の煩悩!!!!!!
無事に(?)足が開かれると、今度はタオルの上から清磨が片足ずつマッサージしてくれる。
「、結構脚むくんでるね?」
「あー…、結構立ち仕事も多いし…ずっとパンプスだもんね…あはは」
「こうやってね、マッサージすると脚が軽くなるから、疲れた時自分でもやってみて?」