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とうらぶ夢倉庫(短編館)

第4章 浦島虎徹 / 守りたかったもの ★





「お嬢ちゃんは可哀想だねぇ。あんな男と付き合ってるから、こんな目に遭っちゃって」
「ど…どういう意味ですか…?」



恐る恐る聞いてみると
男は大きく高笑いをしながら、話を続けた。


「あの男はなぁ、小さな正義感を振りかざして俺の邪魔をしたんだよ! マジでウゼェwww」
「邪魔…?」
「ちょっと女と遊ぼうと思っただけなのにさぁ、女の子が嫌がってるから離せ、とか言っちゃってwww」


その瞬間。先程の女性が思い浮かんで。
チラッと浦島くんの方を見ると、彼は目を大きく見開いて顔を蒼白く染めていった。


「そ…んな…。俺が…、俺があの人を助けたから…? だからさんが…? 俺が、あの時、助けなかったら…」

「違うよ!!!」


出来るだけ大きな声で叫んだ。
すると浦島くんはハッとした表情で私を見てくれた。


「浦島くんがしたことは正しいよ…。だから、後悔なんてしないで…? 私なら、大丈夫だから…ね?」
「へぇ、言うねぇ。その強がり、どこまで続くかねぇ?」


男はニヤニヤしながら手下だろう男二人にヤれ、とだけ言いカメラを構え直した。
男達は卑下た笑みを零し、身体をいやらしく触ったり舐めたり…。
出来るだけ声は出すまいと唇を噛み耐えていると、スカートの中に手を突っ込まれ一気に下着を剝ぎ取られた。


「やめ…っ、やめろっ、さんは関係ない!! お願いやめて…っ!!」
「あぁ?? うるせぇな…」
「浦島くんだめ…っ!! お願い…おとなしく、して…て…? 平気、だから…」
「さん…っ」


出来るだけ笑顔を作って浦島くんに投げかけると、彼は大きな瞳に涙をいっぱいに溜めていて。
そんな彼を守りたいと、私はまた唇を噛んだ。





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どうしてこうなってしまったのだろう。
幸せなデートだったはずなのに。



大好きな彼女は今、目の前で知らない男に辱めを受けていて。
俺はそれを、何も出来ずにただ見ているしかなくて。



下着を剥ぎ取った男が乱暴にさんの脚を開かせて
ワザと大きな音を立ててソコに吸い付く。
もう一人の男は無理やりキスしたり、胸を舐め回してした。


声を出さないように耐えているさんの唇からは血が滲んでいて。
ボロボロと、涙が止まらなかった。






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