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とうらぶ夢倉庫(短編館)

第4章 浦島虎徹 / 守りたかったもの ★




「ま、いいんじゃない? そーゆー健全な感じ、俺らとしては安心だし? 主のこと、幸せにしてあげてよね~」
「も、もちろん!! 主さんの事は幸せにしたいし…う、うん…頑張る…」
「空回りだけはしないように気を付けてよ~?(笑)




笑顔でヒラヒラ手を振って、応援してるって言ってくれた加州さん。
俺はしっかりと頷いて、手を振り返した。
たくさんアドバイスも貰ったし、大丈夫!!
素敵な初デートにするぞ~!!


それに


き…キス、も…。出来たらいいなぁ…。


幸せな未来を想像しながら、主さんとの初デートを楽しみにしていた。




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初デート当日。



今日は浦島くんからの提案で、私の時代の渋谷ハ〇公前での待ち合わせとなった。
私は勿論慣れてるから平気だけど…、浦島くんは大丈夫かな…?
道に迷ってないかな…?


少し不安になりながら約束の時間まで待っていると…。


「ご、ごめん!! 待たせちゃったかな!?」



人込みをかき分けるように、慌てて浦島くんが走って来た。
その服装は、いつもより大人びていて…。
つい見入ってしまった。


「あ、慌てなくても大丈夫だよ。私が早く着きすぎちゃっただけだし…。それより、浦島くん…その服装…」
「あ、えっと…。俺、オシャレとか苦手だから蜂須賀兄ちゃんと加州さんに服選んで貰ったんだけど…、変、かな…?」
「ううん、いつもと雰囲気が違うけどすごく似合ってて…驚いちゃった」
「ほんと!? やった!! さすが蜂須賀兄ちゃんと加州さんだね」


そう言って喜ぶ様はいつもの可愛い浦島くんで。
今日のデートの為に服装も考えてくれた事がとても嬉しかった。
サラッと高級ブランドなところが、蜂須賀さんや加州くんらしいな(笑)


「さて、行こっか主さ……、あー、えっと…。さん…///」
「ふふ…、名前で呼んでくれるの嬉しいな」
「えへへ…まだちょっと照れるけど…俺も嬉しい///」


少しぎこちなく差し出された手にも嬉しくなりながら
手をつないで歩き出した。





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「可愛い…!!」



浦島くんが連れて来てくれたのは、とてもお洒落なレストラン。
料理の見た目も可愛くて、食べるのが勿体ないって思ってしまうくらいで。








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