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【HP】怪鳥の子

第45章 見つけ出した関係


 ジニーも元気を取り戻し、また一緒にゲームをしたり、授業でわからないところはハーマイオニーを交えて一緒に勉強をしたり、『継承者』だった記憶が戻らない様子に安心した。


 ルシウス・マルフォイが、理事を退任させられたという話しが、あちこちで噂になっていた。ドラコは、学校を我が物顔で歩き回ることをやめた。逆に恨みがましく拗ねていた。

 のちにハリーから聞いた話で、リドルの『日記』はもともと、ルシウス・マルフォイが所持していたものだった。ダイアゴン横丁の教科書を買いに行った時に、ジニーの鍋にこっそり入れていたらしい。理事を退任させられたのも、ダンブルドア校長を辞任させなければ家族を呪うなどと、他の理事たちを脅していたと、ダンブルドア校長が言っていたと、ハリーが教えてくれた。

 「やっぱりあの家族には関わらない方がいい」と、ハリーはミラに注意してくれたが、ミラは「そうだな」とだけ言っておいた。『日記』の件で、本当に大変な思いをしたが、ミラは全くドラコを恨んではいなかった。ドラコは父のルシウスから警告を受けていたのに、それを無視して助けようとしてくれた。ドラコがそれを覚えていないことが、少し残念だとミラは思ったが、それでも友達を辞める気はまったくなかった。



 そして、ホグワーツ特急に乗って、家へと帰る時がやってきた。ミラはエインをハグリッドに預ける事にした。さすがにヘビを持ち帰れば、保健所に連絡を入れられかねないと心配だった。ノクチュアも普段は外に放し飼い状態で、昼にこっそり木に登って餌をあげに行ったりしている状況だ。


ハリー、ロン、ハーマイオニー、双子のフレッドとジョージ、そしてジニーを先に列車の中に入るように言うと、ミラはとある人物を探していた。その人物は、いつものようにクラッブとゴイルを付き従えて、駅のホームにやって来た。

「ちょっと借りるよ」

 と、ミラはドラコの腕に自分のを絡ませると、みんなとは逆の流れに歩き出した。ドラコが何か文句を言っているのが聞こえたが、ミラはそれを全て無視した。人がいないところまで来ると、ミラはお尻のズボンにポケットに入れてあったカードを取り出し、それをドラコに押しつけた。
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