• テキストサイズ

【HP】怪鳥の子

第45章 見つけ出した関係


「これ、私の住んでるところの住所と、あと誕生日の日付も書いといたから」
「何のつもりだ、こんなもの」
「友達になったんだから、手紙の交換くらいするだろ」
「だ、誰がお前なんかと手紙の交換なんかするかっ!それに、なんで僕からお前に先に手紙を出さないといけないんだ!」
「だってドラコ、住所教えてくれなさそうだし。それに、ドラコは絶対送ってくれるよ」
「はぁ?!」

「じゃ、楽しみにしてる!」と言って、ミラはニヤッと笑って駆け足で去っていってしまった。取り残されたドラコは、イライラしながらもらったカードを見た。そこには本当に住所氏名と、誕生日の日付が書かれていた。

「七月一日----アイツ、分かってて今日渡したな」

 だから最後に悪い顔をして逃げていったのだと、ドラコはしてやられたと思った。こんなもの握り捨ててやろうと、カードに力を込めようとした----が、ドラコはそれをポケットの中に仕舞った。




「どこ行ってたの?」
「ちょっとね」

 ハリーたちがコンパートメントひとつを占領していたのを見つけると、ミラもその中に混じった。夏休みに入る前に、魔法を使うことを許された最後の数時間を、みんなで十分に楽しんだ。今年もみんなに手紙を出すと約束をして、ミラたちはマグルの世界に戻っていった。



----秘密の部屋【完】----
/ 664ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp