第45章 見つけ出した関係
医務室でマダム・ポンフリーの検査を受けたあと、ミラは濡れたタオルを渡されて、顔についたこびりついた血を拭き取った。医務室にはジニー、モリー、アーサーがいて、石化した生徒たちは一足先に大広間へ行ってしまったとのことだった。
早くハーマイオニーに会いたくて、ミラは急いで顔を拭くと、大広間まで走り向けた。後ろでマダム・ポンフリーが何か言っていたが、そんなことは耳に入らず、ミラはただただ大広間へ急いだ。
大広間に入ると、みんなパジャマ姿でお祝いしていた。その中心にハリーがいて、石にされた生徒たちが、ハリーにお礼を言っている姿が見えた。
「ミラ!やっと来たのね!」
「ハーマイオニー!」
生徒の群れから、ハーマイオニーが人を押しのけてミラに元へ駆け寄って来た。ミラも駆け寄ると、ハーマイオニーは汚れたミラを気にもせずに抱きついてきた。
「ハーマイオニー、私すごく汚れてるよ」
「関係ないわ!私が石になって、あなたが凄く悲しんでたって、みんな教えてくれたわ!」
「----そうだよ、ハーマイオニーがいなくて、大変だった」
ミラもやっとハーマイオニーを抱きしめた。ハーマイオニーのふわふわの髪に顔を埋めるように、ミラはギュッと力を込めた。珍しく素直なミラに、ハーマイオニーは嬉しそうな顔をした。
宴会は夜通し続いた。ハグリッドが明け方の三時半に現れて、ハリーとロンの方を強く叩いたせいで、二人はトライフル・カスタードのお皿に顔を突っ込んでしまった。ミラとハーマイオニーは目に涙を溜めるほど大笑いした。