第45章 見つけ出した関係
ミラは顔をあげて、ダンブルドア校長に振り返った。優しい眼差しを向けられ、ミラは口元を歪ませて俯いた。何故だかダンブルドア校長は苦手だ、とミラは一年生の時から思っていた。
「な、なんですって?」
と、ウィーズリーおじさんが驚いたような声をあげた。
「この『日記』だったんです」
と、ハリーは急いで『日記』を取り上げ、ダンブルドア校長に見せた。
ダンブルドア校長は、五十年前にトム・リドルがこの学校に通い、勉強を教えていたことを話した。彼はホグワーツ始まって以来、最高の秀才だったこと、卒業後は姿を眩ましてしまったこと、そして再び姿を表した時には、昔の面影が全くなくなっていた----と、ダンブルドア校長は話した。
「この『日記』をどこで手に入れたんじゃ、ミラ?」
「それは----」
ミラにも知るよしがなかった。気が付いた時には、ジニーは『日記』にのめり込んでいた。たまたまウィーズリー家で見つけたと言っても、こんな危ないものをウィーズリー家が所有していることに違和感がある。
「わ、わたしが、最初に見つけたの!」
と、今までずっと黙っていたジニーが、しゃっくりを上げながら叫んだ。
「そのに、『日記』に、夢中になってた時、ミラが気にしてくれて…二人で交換しながら、使ってたの…ミラをま、巻き込んだのは、わたしよ!」
「ジニー!」
と、アーサーが面喰らって叫んだ。
「父さんはおまえに、何にも教えてなかったというのか?父さんがいつも言ってただろう?脳みそがどこにあるか見えないものが、勝手に行動することができるものは信用しちゃいけないって、教えただろう。どうして、『日記』を父さんか母さんに見せなかったんだ?そんな妖しげなものは、闇の魔術が詰まっていることははっきりしているのに!」
「わたし、し、知らなかった。ママが準備してくれた本の中にそれがあったの。わたし、誰かがそこに置いて行って、すっかり忘れてしまったんだろうって、そ、そう思った----」