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【HP】怪鳥の子

第45章 見つけ出した関係


「フォークスが助けてくれたんです。バジリスクの目を潰してくれたおかげで、僕は死なずに済みました----それに、『組分け帽子』から『剣』が出て、バジリスクを倒すことに成功しました。それで----」

 ずっと話し続けていたハリーは、言葉を詰まらせた。リドルの『日記』について、話さなくてはいけないことに戸惑いを感じていた。なんとかミラとジニーのことには触れないようにしてきたが、ミラが退学になったらどうしようと混乱していた。


「----私が、スリザリンの『継承者』だったんです」


 ミラははっきりとした声で言うと、部屋の空気が一瞬で凍りついたような雰囲気になった。ずっと居心地が悪そうにして座っているドラコも、信じられないと言った顔でミラを見据えた。後ろにいたロンは、ぽっかりと口を開けて、信じられない様子でいた。ダンブルドア校長は、ジッと静かにミラを見つめていた。その目を見ていると、心の中まで見透かされているのではないか、などと思ってしまい、ミラはダンブルドア校長から目を逸らした。

 次になんて言えばいいのだろうと、ミラは考えていた。もうリドルの『日記』は壊れてしまい、証明するものがないが、ミラはなんとしてでもジニーだけは守らなければと、その考えで離していた。

「ジニーは----私が『継承者』だと言うことに気が付いて、巻き込まれたんです」

 ミラはモリーとアーサー、ジニーに振り返った。

「ジニー、巻き込んでごめん。おじさんもおばさんも、心配させて本当にごめんなさい」

 ミラは頭を下げた。とてもじゃないが、三人の顔をまともに見れないと思った。夏休みの間、ずっと世話を見てくれたモリーとアーサーには、本当に申し訳ないと思った。『日記』の存在に一番早く気が付いたのは自分だった。それなのに、勝手に大丈夫だろうと思って二人に話さなかった。


「私が一番興味あるのは」と、ダンブルドア校長が優しく言った。

「ヴォルデモート卿が、どうやってミラに魔法をかけたと言うことじゃな。私の個人的情報によれば、ヴォルデモートは、現在アルバニアの森に隠れているらしいが」
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