第45章 見つけ出した関係
「----アイツから聞いたよ、ジニーの身代わりになったって----『継承者』も君が引き継ぐことも言ってたよ」
ハリーから悲しむような、傷付いているのを隠すような顔をしていた。
「そうするしかないって思っただけ。せっかく楽しみにホグワーツに来たのに、一年生からこんなこと…」
「だからって、君が身代わりになるなんて…」
「ハリーが私の立場だったら、どうする?」
「それは…!」
ハリーは言葉に詰まった。
「私だって、こんなところで死ぬつもりなんてなかったさ。でも、向こうのほうが一枚上手だった----だけど、ハリー、君なら助けに来てくれるって賭けた。で、その賭けに勝ったわけだ」
「賭けって…僕は、君に死なれたら…」
「ほら、結果オーライだんだし!ハリーもジニーも私も生きてる!助けに来てくれてありがとう、ハリー!」
今度はミラからハリーに力強く抱きついた。ハリーはまだ言いたいことがいっぱいあると、文句を言おうと思ったが、ミラの体が微かに震えていることに気がつき、抱き返した。強がっているが、本当は怖かったのだと、ハリーは言いたいことを飲み込んだ。ミラのやった事にいい気はしないものの、もし同じ立場にいたなら、ハリーもきっと自分の身を差し出したかもしれないと思った。
ミラはハリーに、この部屋で起こったことを話した。今は眠っているジニーに、『継承者』だった頃の記憶を消すようにトムに頼んだが、本当に約束を守ってくれたかはわからないと。ハリーは全てを聞くと、難しい顔をした。
「本当に、いいの?君は何もやってないんだよ?」
「半分は私の責任もある----『日記』の存在を知ったときに、ロンのおじさんやおばさんに報告するべきだった…」
「ミラがそれでいいなら…」
渋々と言ったハリーの様子に、ミラはニッと笑って見せた。
「私なら大丈夫さ、ハリー!人避けには持ってこいさ」
「…そういうことじゃないけど…」
ジニーを起こすまではわからないが、ハリーはミラは気にしていない様子に少しだけ呆れた。それがミラっぽいと思ってしまえば、そうなのだが----二人はジニーを起こした。