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【HP】怪鳥の子

第43章 秘密の部屋へ


 朝食を終えた後、ジニーの話はなんだったのかとハリーに聞くと、ジニーはパーシーの何かを見てしまい、それを話そうとしたらしいが、パーシーがタイミング悪く来てしまい、そのせいでジニーが逃げてしまったと聞いた。ジニーの様子からして、自分には聞かれたくないような気がしたはずなのに----そういえば、最近ジニーと話していないことにもミラは気が付いた。
 談話室ですれ違っても、ジニーは挨拶は返してはしてくれるものの、すぐに部屋に行ってしまったり----気が付かないうちにジニーに何かやってしまったのか…あとで話をするべきだと、ミラは思った。





 明日になれば、石になった生徒が蘇り、全ての謎が解けるのも時間の問題だろうとミラは思った。『継承者』が分かり次第、誰であれ一発殴ってやらなければと心に決めていた。

 最初の授業は『闇の魔術に対する防衛術』があり、次の『魔法史』の教室までは、ロックハート先生が生徒を引率して行くことになった。相変わらず中身のない授業に、ミラは来年は違う先生であることを強く願う一方、授業の途中から頭痛を感じていた。きっと授業がつまらなさ過ぎて、頭が痛くなったに違いない。


「私の言うことをよく聞いておきなさい」

 と、生徒を廊下の曲り角まで引率してきたロックハート先生が言った。

「哀れにも石にされた人たちが最初に口にする言葉は『ハグリッドだった』です。まったく、マクゴナガル先生が、まだこんな警戒措置が必要だと考えていらっしゃるのには驚きますね」
「その通りです、先生」

 と、ハリーが突然そんなことを言ったせいで、ミラは口をあんぐりと開けてハリーを見た。ロンに至っては、驚いて教科書を取り落としたほどだ。一体ハリーは何を言っているんだ。ハグリッドが『継承者』じゃないことはわかっているはずなのに----ハリーは何かいいことを思いついたのだろうか?と、ミラはすぐにハリーたちの会話に耳を傾けた。

「どうも、ハリー」と、ロックハート先生は優雅に言った。
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