第26章 汚れた血
フリントが慌ててミラを止めに肩を掴んだが、すでに呪いはドラコに当たり、呪いをかけられたドラコは口が無くなり、唸り声をあげて慌てていた。
「ミラ、逃げろ!」
フレッドとジョージがフリントにタックルをかまし、肩を掴んでいた手は離れ、三人は芝生の上に転がった。双子に言われた通り、ミラはハリーたちの後を追ってその場を離れた。
走ってハグリッドの小屋に向かっていると、前からロックハート先生がやってきた。
「君は…ミス・グローヴァーですか?君はこの間の授業で聞きたいことが----」
「急いでるので後にしてください!」
ミラは一切止まることなく、ロックハート先生を横切った。ロックハート先生は怪訝な顔をしたが、また話せるだろうと気を取り直して城に向かって歩き出した。
ハグリッドの小屋が見えると、入り口でハグリッドと、ハリーたちがいるのが見えた。
「ハリー!ロン!ハーマイオニー!」
ミラは大きな声を出して叫ぶと、ハリーたちは振り返った。
「あれはミラか?なんで一緒に来なんだ?」
と、ハグリッドは不思議そうなにしていたが、とりあえず四人を快く小屋へ向かい入れてくれた。ハリーはロンを椅子に座らせると、手短に事情を説明した。
「出てこないより、出した方がええ」
ナメクジに全く動じることのないハグリッドは、ロンに大きな堂の洗面器を渡した。
「ロン、みんな吐いちまえ」
「そうね…止まるのを待つ他ないと思うわ」
ロンを心配そうにしているハーマイオニーも言いました。
「それで、ロンは誰を呪うとしたんだ?」
「マルフォイ」
ミラがすかさず言った。