第14章 禁じられた森
しかし、ロンとネビルだけは味方だった。ようやく怪我が治り、顔色の良くなったロンは、ハリーとハーマイオニーを励ましてくれたことは、ミラにとってはいいことだった。
「一、二週間もすれば、皆んな忘れるよ。フレッドやジョージなんか、ここに入寮してからズーッと点を引かれっぱなしさ。それでも皆んなに好かれてるよ」
ミラはフフっと小さく笑った。
「それでも、一気に150点は引かれたりしなかっただろう?」
「うん----それは、そうだけど…」
すっかり落ち込んでしまったハリーは、大きなため息をついた。
「ずっとこんな調子なんだ、ロン。なんとかしてくれ」
「なんとかしてくれって…なんで君はそんなに平気な顔をしてるんだ?」
ロンは不思議そうにミラを見た。明らかにハリーとハーマイオニーのように、ミラには暗い雰囲気はなかった。
「君、なんて言われてるか知ってるか?傲慢で生意気だって言われてるぞ」
「なんとでも言ってればいいよ。わたしは別に話しかけられなくても気にしないし」
ロンは顔を引き攣らせたが、「まぁ君らしいよ」と最後は納得していた。