• テキストサイズ

【HP】怪鳥の子

第14章 禁じられた森


 しかし、ロンとネビルだけは味方だった。ようやく怪我が治り、顔色の良くなったロンは、ハリーとハーマイオニーを励ましてくれたことは、ミラにとってはいいことだった。


「一、二週間もすれば、皆んな忘れるよ。フレッドやジョージなんか、ここに入寮してからズーッと点を引かれっぱなしさ。それでも皆んなに好かれてるよ」

 ミラはフフっと小さく笑った。

「それでも、一気に150点は引かれたりしなかっただろう?」
「うん----それは、そうだけど…」

 すっかり落ち込んでしまったハリーは、大きなため息をついた。

「ずっとこんな調子なんだ、ロン。なんとかしてくれ」
「なんとかしてくれって…なんで君はそんなに平気な顔をしてるんだ?」

 ロンは不思議そうにミラを見た。明らかにハリーとハーマイオニーのように、ミラには暗い雰囲気はなかった。

「君、なんて言われてるか知ってるか?傲慢で生意気だって言われてるぞ」
「なんとでも言ってればいいよ。わたしは別に話しかけられなくても気にしないし」

 ロンは顔を引き攣らせたが、「まぁ君らしいよ」と最後は納得していた。

/ 677ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp