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体調が辛い時 (MHA、FGO)

第2章 荼毘


「こんな、怪我している時にヴィランもヒーローも関係ないし。それに、ヴィランなら自分が追い詰めてから拘束してやりたいと思ってるんで。だから、今は治すのが先」「今、この傷が治った瞬間に、俺がお前を殺しに来たらどうする?」「大丈夫その心配はないんで。あたしの個性は、完治するまでの間は治療した相手の個性が強制的に使えなくなる仕様なんで。だから、動けるギリギリまで治療したらその後は自分の回復力待ちってことで」
そう言って、そのガキは俺の手当をした。
普通なら、怪我しているヴィランを見つけたら直ぐにでもとどめを刺すなりして捕まえるだろうと誰でも考えるのにこいつはしなかった。あらかたの、治療を終えたそのガキは、満足した顔をして「これで、ある程度は動けると思うんで後は勝手に帰ってくださいね。それじゃ、もう会うことないと思うんで…さよなら」

しばらくの間、本当に自分の個性の炎が出なくて驚いた。それから、怪我が完治して再び個性が使えるようになった頃、一仕事を終えてアジトに帰っている途中、あの時に治療してきた女に偶然にも再会した。

女は、俺と目が会うと笑って俺に近づいて来た。
「怪我、治って良かったですね。次に会う時に悪い事してたら仲間と一緒に捕まえるんで!」そう言うだけ言って去ろうとする。
「おい…、お前。名前、なんてーの?」普段の自分なら絶対しないであろう事を荼毘はしていた。女は振り返って笑って言った。
「私の名前は、。ヒーロー名はヒールキャット。そう言う、ヴィランの貴方は?」
は、面白がるように聞いてきた。
「…荼毘だ。なぁ、お前俺たちの仲間になる気はねぇか?お前の個性は使える」
は、目を見開くほど驚いた表情をした。
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