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体調が辛い時 (MHA、FGO)

第2章 荼毘


現在
そして、番号を渡してから何回か話しているうちに仲良くなったと何度目かの電話の今日。
初めてかけた時は、おどおどしていたが今となっては軽い感じに話すようになっていた。

「おーい、荼毘さーん?電話しといて無言って何がしたいんです?暇人なんですか?」
「……あんま、ふざけたこと言ってると燃やすぞ」
そんな、調子で話していると電話口からドアを叩く音が聞こえた。
「誰だろ…?入っていーよー」がそう言うと、ドアを開ける音がして誰かが部屋に入ってきた。
「遅くに悪ぃな、明日の授業変更になったってさっき相澤先生が…って、お前誰かとの電話中に普通部屋にいれるか?」
「連絡ありがとう!大丈夫だよ、少しなら…多分」
呆れて話すその相手の声に俺は聞き覚えが嫌というほどあった。
「(焦凍…こいつと仲良いのか…気に入らねぇ…)」
俺がそんな事を思っているとは気づくはずがないは、焦凍と楽しそうに話していた。俺との会話ではあまり笑ったりしないのに何回も楽しそうに笑う声が聞こえてきた。
「そろそろ、部屋戻る。電話の相手にも悪いしな…」
「わかった!わざわざありがとう。また、明日…おやすみ、焦凍くん」
「お……おう、おやすみ。電話で夜更かしして寝坊するなよ」
「し、しないよ!いつも、そうやって揶揄うんだから…」
そう言って、ドアを閉める音がした。そして、が電話口に戻って来た。
「ごめんね、急に友達来ちゃって…」
そう言って、は謝ってきた。
「…おせぇよ、どれだけ待たせるんだよ……」
普段、と話す時よりもずっと低い声でそう答えた。
は、俺の声がいつもと違うことに気づいた。
「だ、荼毘…、ごめん。まさか、そんなに怒るなんて思って無くて……け、けどさ」
「……まぁ、別に良いけどな……、さっきの野郎…まさか、彼氏か?」
「ち、違うよ!焦凍くんは彼氏とか、そういうのじゃなくて……えっと……小さい頃からの幼なじみで…」
さっきまで、イラついていた俺はの言った(幼なじみ)という言葉に思考が停止した。何も言わない俺にまだ怒っていると勘違いしているはどんどん話をしだした。
「幼なじみだから、焦凍くんの家族とも付き合いあるし…それに、私が好きだった人は…もういないし…」
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