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愛欲♡【呪術廻戦】裏夢 短編 R18  

第5章 遮二無二〜伏黒恵〜


俺の名を叫ぶみやび。

この状況で俺の事を心配してくれてる?

「こうやってみやびの事も殴ってるんですか?」

言ってしまった。

すると和田の顔色が変わる。

「お前ずいぶんみやびと仲が良いんだな!」

そして再び俺の顎を殴りつけた。

先ほどよりも重いパンチ。

思わずよろめいて座り込む。

口の中に広がる鉄の味。

ペッと、血の混じった唾を吐いた。

「恵!」

再び俺の名を叫ぶみやび。

「みやび、お前……」

みやびが俺の名を叫んだ事に腹を立てている様子の和田。

「あんた、これはやり過ぎだろ。学生ボコって。この件はキチンと上に報告……みやび?」

和田の後ろにいるみやびの様子がおかしい。
拳を握りしめたまま、プルプルと震わせている。

「何……してくれてんの?」

静かに、だけど怒りのこもった声で言った。

「みやび、お前誰に向かって言ってんだ?」

和田がみやびの方を向き、睨みつける。

「お前だよ。私の恵に何してくれてんの?」

その刹那、みやびは飛び上がり和田に回し蹴りをくらわせた。

「うわっ……」

一瞬声を上げ、後ろに倒れ込んだ和田。
すかさず絞め技にいくみやび。

「私の恵をいじめるな!このクズ男!」

「ま、待ってくれみやび、頼む、ギブ、ギブギブ!」

苦しがり参ったをする和田。
そしてお構いなしに締め続けるみやび。

「みやびもういいから、落ち着いて。」

側へ行き声をかけた。

「わかった。」

力を緩めたみやび。
俺の言う事は素直に聞くんだな。

「やっぱ強いね、みやびは。」

手を引いて立たせてやる。

「ありがと。恵は大丈夫?」

「俺は大丈夫。」
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