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愛欲♡【呪術廻戦】裏夢 短編 R18  

第5章 遮二無二〜伏黒恵〜


「少し疲れただけだ。休憩する。」

頭の中はみやびだらけ。

術師としても人としても。
尊敬できる先輩だ。

小さな体なのにすごく強い。
本当ならもっと早く1級に昇格してもよかった。
遅れたのは本人が消極的だったからだ。
その理由が今日ハッキリした。
そんなくだらない理由だったとは。

栗色の髪、白い肌、茶色の目、小さな唇。
何度触れたいと思ったことか。
髪を撫で、頬に触れ、目を見つめて口づけたい。
何度そう願った事か。

俺はみやびの事が好きだ。

出来る事なら俺のものにしたい。

今すぐにでも。

だけどそれは叶わぬ夢。



放課後、晩飯をを作った。
メニューは牛丼と味噌汁、それにほうれん草のおひたし。


それから寮のロビーでみやびの帰りを待った。

「お帰りなさい、みやびさん。」

「ただいま。恵、どうしたの?」

「その……待ってました。良かったら晩飯作ったんで一緒に食いませんか?」

「え?……恵が作ったの?」

少し戸惑った様子のみやびさん。 
当たり前か。
いきなり晩飯作ったから食いに来いだなんて。

「すみません。いきなりだし無理ですよね。」

「ありがと、恵。いただきます。」

飛び上がりたいほどうれしかった。


みやびが俺の部屋に入った。


「うわぁ、美味しそう。ありがと、恵。」

ニコッと笑うみやび。

その笑顔が可愛くてたまらない。

その全てを俺のものにしたい。

そして閉じ込めてしまいたい。

俺の腕の中に。


「ふぅ、美味しかった。」

「喜んでもらえて良かったです。」

「優しいね、恵は。私が落ち込んでると思ったんでしょ?」

「ええ、まあ。」

「ありがとう、元気出たよ。」

ニコニコするみやび。

「もし、何かあったらいつでも俺に言ってください。」 

「うん、わかった。ありがと。」
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