第4章 純愛〜乙骨憂太〜
「ンッ、アアンッ……ゆうたぁ……」
「みやび、僕、君のこと……好きだ!」
遂に言ってしまった。
「憂太、私も好き!」
この言葉に僕はもう我を忘れるほどに昂ってしまった。
だけど一つだけ忘れていない言葉があった。
みやびを傷つけない。
これだけはとにかく守った。
後はとにかくみやびの体を貪りつづけた。
求め求められ、熱い視線を、舌を、足を、指を絡めた。
そして媚薬をかけられてから三日三晩が過ぎ、4日目の朝を迎えた。
朝日が差し込む部屋、ベッドの上で抱き合って眠っていた僕たち。
「ンンッ……ン……っ、え?……ええっ!?」
先に目を覚ましたのはみやびの方だった。
「ん……うん?……ああ、おはよ……」
寝起きも可愛いな。
「な、な、な、ななななななんで!?」
どうやら素に戻って記憶を失っているらしい。
毛布を被り、わなわなと震えている。
無理もない。
気づいたら僕と裸で抱き合っていたんだから。
「あ、あの、落ち着いて……あ、ごめん、こんな格好で……」
とりあえず辺りに散らばっている互いの服と下着を拾い集めた。
「ありがと。」
服と下着を渡して自分も身につけた。
「とりあえずコーヒーでもいれるね。」
キッチンに行きコーヒーをいれる。
三日三晩あんなに激しく抱き合ったというのに素に戻るとこんなにも恥ずかしくなるなんて。
「あの……私、2人で任務に行ったところまでしか記憶がないの……」
静々と寝室からリビングへと歩み出てくるみやび。
どうしよう、めちゃくちゃ可愛い。
不謹慎だけど……抱きしめたくなる。
「おいでよ、まずはコーヒー飲もう。」
ソファに腰掛け誘う。
「うん。」
不安そうな顔で僕の隣に座るみやび。
「ミルクと砂糖たっぷり入れておいたから。」
コーヒーの好みはチェック済み。
「ありがとう。」
コーヒーを飲み、落ち着いたところで話し始める。