第1章 その愛が、私を狂わせる〜五条悟+七海建人+夢主(3P)〜
えっ?こ、これって。
それはみやびの唇だった。
あの愛しのみやびが私にキスをした。
思わず彼女の腰に手を回した。
すると彼女の方も私の背中に腕を回してきた。
必然的に深くなる口付け。
舌と舌が絡み合う。
私が求めていたものはコレだ。
やっと、手に入れた。
離したくない。
「ずるいぞ、七海。」
五条さんが怒りを露わにした。
みやびが唇を離す。
「好きです、みやびさん。」
改めて想いを伝えた。
「私も好きよ、七海。」
やっと聞けた言葉。
すると、みやびの背中側から五条さんが抱きしめた。
「僕にもチューしてよ。」
「もう、仕方ないな。」
そう言ってみやびは私の背中に回した手を離した。
名残惜しいが私も腕を離す。
そしてみやびは五条さんの方を向く。
すると、五条さんが彼女をギュッと抱きしめた。
「好きだよ、みやび。」
「バカな五条も好きよ。」
そして、2人は口付けた。
先程私の唇と重なっていた小さな唇は、今は五条さんの唇に触れている。
長い、長いキス。
「ンッ、ン」
時折漏れる吐息。
「ハァ、かぁわいい。」
やっと離したかと思えば五条さんがため息と共に感嘆の声を漏らす。
「フゥ、息できなくなるかと思っちゃった。」
目がトロンとしてるみやび。
そんなに五条さんのキスが良かったのか、と嫉妬する。
「ごめんね。」
そう言って優しく抱きしめる五条さん。
「優しい五条も好き。」
そう言って受け入れるみやび。
ああ、激しく嫉妬してしまう。
すると、そんな気持ちを見透かしたかのように私の手を掴むみやび。
自分の方へと引き寄せる。
密着する身体。
そしてみやびの耳にキスをした。