第2章 密事〜禪院直哉〜
直哉くん、私は昔から直哉くんの事が大好きだったんだよ。
似合ってない金髪も。
細い目も。
笑うと三日月のようになる唇も。
頭を撫でてくれる大きな手も。
大好きだった。
だけど、いじわるな直哉くんは大っ嫌い。
だからいつまでも優しい直哉くんでいてね。
そしたら、いつまでも直哉くんの事大好きでいてあげるから。
私が大人になったらお嫁さんにしてくれるって言ってくれた事、ずっと信じてたんだ。
だから、直哉くんより優位に立つために必死に努力して強くなった。
直哉くんを喜ばせてあげられるよう、色んな男と付き合ってエッチもいっぱい勉強した。
だけどまだ教えてあげない。
直哉くんが好きだって事、誰にも言わずにずっと秘密にしてきた。
私の密事だから。
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